日本拳法の形の基本と応用
日本拳法の形を基本と応用に分けて簡単に紹介
【搏撃の形基本】 [日本拳法会準拠]
★ 両手技の部「突」「横打」「雑打」「蹴技」の24形と
★ 片手技の部「横受」「上受」「下受」「掬受」の8形
【捕撃の形基本】 [日本拳法会準拠]
補捉を伴う攻防形勢を形したものである。
★ 対捕捉の部12形(相手の捕捉に対する反撃技形)
回捕(まわしどり)、裏回捕(うらまわしどり)、潜捕(くぐりどり)、裏潜捕(うらくぐりどり)、辺捕(かえしどり)脱捕(はずしうち)、脇捕(わきどり)、肘揚捕(ひじあげどり)、胸捕脱(むなどりはずし)、斜後捕脱(ななめうしろどりはずし)、後下組脱(うしろしたぐみはずし)、後上組脱(うしろうえぐみはずし)
★ 対搏技の部12形(相手の撃ってくる搏技に対する反撃技形)
虚車(きょぐるま)、内大外刈(うちおおそとがり)、外大外刈(そとおおそとがり)、首投(くびなげ)、腰車(こしぐるま)、一本背負投(いっぽんせおいなげ)、肩車(かたぐるま)、無双(むそう)、脇捕逆(わきどりぎゃく)、大内刈(おおうちがり)、抱払投(だきばらいなげ)、足捕逆(あしどりぎゃく)
【形応用】[日本拳法協会準拠] --- 故 最高師範/森良之祐
形の名称は大地の地。湧水や雨、雪などの水。太陽熱の火。そして空気の風。
つまりこの”地・水・火・風”の4つの元素と、そのかたまりの”空”によって、
宇宙大自然の運行がなされ、人間の身体・精神が育成され、人生が形どられて
いるという、仏教の陰陽五行説から命名したものである。形の名称の持つ精神が、
わが拳法に活かされることを願っている。
地=基本、原則。
水=応用、活機。
火=演習、訓練。
風=試合、実践。
空=超越、自在。
■ 形と創造
形と創造とは、それだけを対比すると、相容れないもののように思われる。
しかし、一見対極と思われる両者の調和の上に発展が存在することは、自然の
大法則である。わが拳法の発生と技法の展開もこの中のみにある。
形を完全に自分のものとし、それを突きぬけた境地に達したとき、はじめて
名人芸になるということは、むかしからわが国の武術、伝統芸術の名人によって
知らされている。
”形に入り、形を抜ける”ということは、否定もしくは無から出発する仏教思想、
自己否定を通しての自己主張の精神を享けるもので、東洋の持つ心である。
当身技においての「不安定の安定」理論もこの二律背反の思想の中から得たものである。
■ 形の構成
形は攻撃と防御の技形についての基準を示すものであるから、相対した2人で行う。
この場合、最初攻撃する者を”掛り”といい、これに対する者を”応え”呼称する。
2人による形は、剣道の形式に準じて構成されている。また、基本技の練習と、
技法の合理を習得するために、独り形がある。これに対して四人形は、スピードとタイミング
の練習と、”静→動”に対して、”動→静”という変化を持たす新しい形式を採用した。
■ 形(応用)の名称 [日本拳法協会準拠]
五陰破之形(ごおんぱのかた)
四方励之形(しほうれいのかた)
三矢撃之形(さんしげきのかた)
拠実之形(きょじつのかた)
木母之形(もくものかた)
地撃之形(ちげきのかた)
地勢之形(ちせいのかた)
水撃之形(すいげきのかた)
水勢之形(すいせいのかた)
火撃之形(かげきのかた)
火勢之形(かせいのかた)
火神之形(かしんのかた)
風勢之形(ふうせいのかた)
風神之形(ふうしんのかた)
空理之形(くうりのかた)
己識之形(こしきのかた)
地撃留心之形(ちげきりゅうしんのかた)
地撃流眉之形(ちげきりゅうびのかた))
地撃八門之形(ちげきはちもんのかた)
三矢撃之形より撃ち込み五法
水撃八飛之形(すいげきはっぴのかた)
木母連(もくもれん)
※日本拳法連盟では以下の三つの名称の形がある。
流煙の形
火流の形
水煙の形
以上
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